SEⅬ「自分の長所・短所」(2) ~自己への気づき~
今日の虹色DAYSの活動は、SEL(社会性と情動の学習)です。前回までの学習では、エゴグラムを活用して自分の長所と短所について見つめてきました。自分自身に対する長所や短所が分かってきたところで、短所を長所に変えたり短所を乗り越えたりする方法について学んできました。今回は、自分の短所をよりよい方向に変えていくためにも、自分自身の考え方の特徴に焦点をあてました。まず、自分の考えや感情が時としてネガティブ(悲観的)になることの悪影響について具体的に知ります。次に、ある場面を想定して、出来事に対する自分の「捉え方のクセ」を知ります。
例えば、皆さんも想像してみてください。夜一人で家で寝ていて、突然階下から大きな物音がしました。
そのときどんなことが頭に浮かびますか?「もし家に泥棒が入ってきたらどうしよう。」「きっと泥棒にに違いない」このようなことを考え始めると、不安や恐怖心が高まってくることでしょう。恐る恐る確かめにいくと、風でドアが閉まり大きな音がしたということがわかりました。するとこれまでの不安や恐怖心は立ちどころに消え去ることになります。「家に泥棒が入ったに違いない」という最初の考えが「風でドアが閉まった」という事実に触れ、「泥棒ではなく正体は風だった」という考えに修正することで「恐怖心」が「安心」に変わるということはよくあることですね。
こうした例をあげながら、高校生がよく経験する日常生活の出来事に対する自分の「捉え方のクセ」を知ることをメインの活動として行いました。
自分の捉え方のクセには、人のせいにする非難、自分のせいにする罪悪案や劣等感、公平さを気にしすぎる正義、未来を心配する、自分には手に負えないとあきらめる、問題から目をそむける無関心、困難なことも前向きに考えるなどに分類することができます。
今日は、ワークシートを用いて、具体的な例をあげながら、自分にはどのような考え方のクセが強いのかを知るところまでを行いました。
次回は、出来事に対する自分自身の捉え方を修正する方法について学習をしていきます。
今日も一日ありがとうございました。 虹色DAYS 成瀬
- 2023/05/19
- 虹色DAYS