SELプログラム(何のために働くのか(2))
今日のSEL(社会性と情動の学習)は、「何のために働くのか」の2回目の活動でした。自分の職業に対する価値観を考える。また、友達の職業に対する価値観を比較することで、価値観の多様性に気づくことを目的としました。まず、前回行った働く上で大切だと思うこと9項目((1)社会貢献、(2)自己実現、(3)経済、(4)安定、(5)人間関係、(6)名誉、(7)環境、(8)休暇、(9)創造)について全員の順位付けを集計した結果を見てもらいました。多くの利用者は、次のような考え方をしていることがわかりました。
・自己実現(やりたいことや生きがい)を大切にするという考えをもっている人が多い。次に人間関係を重視する人が多い。
・地位や名誉は、それほど大切ではないという考えをもつ人が多い。
・高い収入を得ることは大切だと思う人と大切でないと考える人に分かれる。
このような結果を見ながら、仲間と話し合うポイントを示しました。例えば、高い収入を得ることは大切か?生きがいややりがいを優先するのか?などということについて自分の考えと仲間の考えを比べながら話し合う活動を行いました。
仲間に意見を聞きながら、働く目的や意義は人それぞれであり、そして一つではないこと、さまざまな考えを持っているということを理解することができました。ある利用者さんは、振り返りの感想で「やっぱり人それぞれ大切にしたい項目は違うことがわかりました。だけどこういふうに表に表す事によって自分が大切にする事が分かり自己理解ができると思いました」とワークシートに記述していました。働くということについて、自分自身を見つめ、考えを深めることにつながる活動になりました。
最後に社会で活躍している人の働くことに対する考え方を紹介しました。
今日は、株式会社サーバントの千住社長さんが大切にしている「三方よし」という考え方を紹介しました。三方よしとは、事業活動を「自分良し」、「相手良し」、「世間良し」の三方を満足させるよう行わなければいけないという意味の言葉で江戸時代中期に活躍した近江商人の思想・哲学を伝えたものです。
今日も一日ありがとうございました。 虹色DAYS 成瀬
- 2023/07/14
- 虹色DAYS