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活動

SELプログラム「自分の長所と短所」(2)

 前回は、自分の長所と短所を知るために、エゴグラムを行い、結果を出しました。
エゴグラムを開発した人は、アメリカのJ・デュセイという心理学者です。彼は自我状態の一つ一つが心のエネルギーであると考えて、それを数量化することで、心の働きを捉えようとしました。
 人は誰でも心の中に、親から影響を受けてきた部分である「P」、大人に成長するにつれて現実適応してきた部分である「A」、子どものままの部分である「C」といった三つの部分をもっています。それによって人格が形成されていると考えられました。
 


「P」とは「Parent」の略で、子どもの頃に見聞きした親の言動や態度などが心に残ってきた部分です。「P」の部分には、自分や他人への厳しさや理想の高さ、責任感、正義感などを表す父親的な親の面と、周囲に対する思いやりの気持ちや養育的で肯定的な態度を表す母親的な親の二つの面があります。
「A」は「Adult」の略で、大人の部分です。人は成長する過程での様々な経験を通して、現実的で、客観的に物事を見る「大人」の目が育ってきます。「A」は感情や思い込みにとらわれず、事実に沿って物事を考える部分です。「C」は「Child」の略で、人が本来持っている子どもの部分を表します。「C」には、自然なありのままの感情を表現する態度や、自由な発想で新しいものを創造する力を表す自由な子どもの部分と周囲に合わせた態度や我慢強さを表す従順な子どもの二つの面があります。
 


 今日は、エゴグラムの結果を参考にしながら長所や短所を考えていきました。
まずエゴグラムの結果から導かれたグラフの一番高い部分と低い部分に注目してそれぞれのプラス面とマイナス面を見ながら自分自身にどの程度当てはまるのか、当てはまる部分をプリントに記入しました。
 次に、エゴグラムのプロフィールパターンを29に分けたグラフの形から自分がどのパターンに近いのかプリントを見ながら自分のプロフィールの型を特定しました。
 自分のプロフィールの型について、さらに詳しく調べていきながら、自分の長所と短所について考えていきました。
 


 自分では短所と思っていることが、人から見るとうらやましいと思われていることもあります。このように長所と短所は裏表の関係にあります。例えば、「引っ込みじあん」という人には、「深く考えてから行動できる人」というように、短所は長所になりえます。自分の短所についても長所と感じることができれば自分に自信がもてるようになり、もっと自分のことを好きになることができます。
 社会に出ると自分の長所を発揮して働くことが仕事のやりがいにもつながるわけです。今日の活動を通してどの子も自分の長所について再確認できたようです。
 ワークシートの感想欄には「自分の長所をより再確認するできました。今回のSELで分かった長所をもっと伸ばして短所を少しでも長所に変えることができるように成長することができるようにしたいと思いました」と前向きな感想を書いていました。
  今日も一日ありがとうございました。  虹色MAX  成瀬
 


2024/05/13
虹色MAX

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