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活動

SELプログラム「自分の考え方のクセを知ろう」(1)

 今日のSEL(社会性と情動の学習)プログラムは、「自分の考え方のクセを知ろう」の1回目の活動でした。
 人は「不安、怖い、イライラする」といったネガティブな感情が長時間続くと、時として体調にも悪影響を及ぼすことがあります。落ち込んだ時、一晩寝ると元気になるという人もいると思いますが、なかなか元気になれず落ち込み続けたりすることもよくあることです。そんな時、どのように考え、対処したらよいか学習しました。
 


 今日の学習は、日常生活の出来事に対する自分の捉え方のクセに気づくことで適応的な捉え方を修正するスキルを身につけることを目的に行いました。
 これは「リフレーミング」と呼ばれるスキルで、ある出来事や物事を、今の出来事とは違った見方をすることで、それらの意味を変化させて、気分や感情をよい方向に変えることをいいます。


ネガティブな感情や考えを持つことは誰にでもあることです。それをよく認めたうえで、現実的で適応的な捉え方に修正することができるようになることが大切です。
 自分の考え方のクセといってもなかなか見つけられるものでもありません。そこで、ある出来事を想定し、その時に、どのような感情が沸き起こってきたのか、そして、心の中でどのような考えが浮かんできたのかという流れで行いました。よくわからない場合は、自分の考え方のクセが下記の7つのどれに当てはまるのか考えてもらいました。
  • 非難:誰かのせいにする。「こうなったのは,あいつのせいだ。」「自分は悪くない。」
  • 罪悪感・劣等感:自分のせいにする。「こうなったのは,じぶんのせいだ。」「自分はみんなより劣っている。」
  • 正義:公平さを気にする。「そんなことはすべきではない。」「それは正しくない。」
  • 心配:未来を心配しすぎる。「きっとわるいことになるに違いない。」「ああなったらどうしよう…。」 
  • あきらめ:自分にはコントロールできないと考える。「自分にできるわけがない。」「それは自分の手に負えない。」
  • 無関心:問題から目を背ける。「私の知ったことではない。」「自分には関係ない。」
  • 前向き:困難なことや問題も前向きに考える。「やればできる。」「自分には乗り越えられる。」


 活動を進めていくうちに、同じ出来事でも人によって捉え方が違うということが分かりました。ある出来事に対する感情についても、その出来事をどのように捉えたかによって変わるということを理解することができました。
 活動の最後には、「自分の考え方のクセを少しでも分かったと思う。私は他人と比べがちなので劣等感があることが考え方のクセに近いと思った」と自分自身のことを考える契機となったようです。
 次回は、自分の捉え方のクセを修正して、適切な捉え方ができる方法をさらに練習していきます。

   今日も一日ありがとうございました。 虹色MAX 公認心理師 成瀬
 
 


2024/05/20
虹色MAX

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