SELプログラム「自分の考え方のクセを知ろう」(2)
今日の活動は、SELプログラム「自分の考え方のクセを知ろう」の2回目の活動を行いました。今日の学習は、日常生活の出来事に対する自分の捉え方のクセに気づくことで適応的な捉え方を修正するスキルを身につけるための練習を目的に行いました。まず最初にリフレーミングに挑戦しました。リフレーミングとは、物事の枠組みを今までとは違った角度から見ることです。例えば、大切な試験で残り時間が 15分となったときどんなことが頭に浮かんでくるでしょうか。「もう15分しかない」と考えるのか、「まだ15分もある」と考えかで気持ちの持ち方がまったく変わってくることでしょう。
こうしたことを例にあげながら、最初にリフレーミングを行いました。
「こだわりが強い」⇒『強い意志をもっている』
「失敗が多い」⇒『挑戦したいことが多い』
「消極的である」⇒『控え目で物静かである』
「作業が遅い」⇒『丁寧、慎重である』
「心配性である」⇒『興味の範囲が広い』
「飽きっぽい」⇒『マイペースである』 このように前向きな言葉に置き換えていくことでマイナスな印象の言葉もプラスの印象の言葉になります。
言葉の変換が慣れてきたところで、実際の生活場面を想定して、適切な捉え方になおす練習を行いました。
例えば、決勝戦で負けて準優勝だった。『負けたのはあいつがミスしたせいだ』という場合には、『決勝戦で負けたのはくやしい、でも準優勝できたのは、みんなで練習を頑張った成果だ』というように考え方をなおしてみました。
生活の中で不安やイライラした気持ちを持つことや落ち込むことは当たり前のことで、決して悪いことではありません。けれどもそういった時には、自分の捉え方のクセに苦しめられていないのかを見直し、捉え方を修正していくことで気持を切り替えることができます。
これからの生活の中で、落ち込むことがあったときには、意識して自分の捉え方を見直すようにしていくことができるといいですね。
虹色MAX 公認心理師 成瀬
- 2024/05/27
- 虹色MAX