SELプログラム「何のために働くのか?」(1)
皆さん、こんにちは今日のSELプログラムでは、「何のために働くのか」の一回目の活動を行いました。利用者、生徒の皆さんが将来仕事に就くことになったとき、何のために働くのか、働くことに対する価値観について考えました。
まず、多くの人は、働く目的についてどのように考えているのでしょうか?令和元年に内閣府が行った「国民生活に関する世論調査」の結果では、一位が「お金を得るために働く」二位が「社会の一員として努めを果たすために働く」三位が「生きがいを見つけるために働く」ということでした。こうした結果を参考にしながら今日は働くうえで大切だと思うことについて考えました。
今日の活動では、まず、自分がなりたい職業、今、興味・関心がある職業についてそれぞれプリントに書いてみました。次に働くうえで大切にしたい価値について、以下の9項目の内容を説明しました。そして、自分にとって働くうえで大切だと思うことについて、優先順位をつけその理由を考えてみました。
働くうえで大切だと思うことについての9項目は以下の通りです。
(1)社会貢献・・・社会や人のために役に立つこと (2)自己実現・・・やりたいことや生きがいをみつけること (3)経済・・・高い収入を得ること (4)安定・・・会社の倒産やリストラなどの心配がない (5)人間関係・・・仕事を通して親しい人間関係をつくること (6)名誉・・・仕事を通して地位や名誉を得ること (7)環境・・・仕事の場所や環境が快適なこと (8)休暇・・・休暇が十分とれること (9)創造・・・自分のアイデアや発想が活かせること
利用者・生徒さんたちの理由をみてみると、やはり「経済」や「自己実現」が多かったですが、みんなそれぞれ価値観が違っていました。
それぞれ自分なりに働くうえで大切にしたいことを考えることができたようです。
ある生徒の活動の振り返りでは「今まで働くことはお金を稼ぐことだとしか思っていなかったけど、お金がたくさんもらえても、やってて楽しくない仕事だと意味がないから、自分に合った仕事を見つけることが大切だと思いました」と感想をもち、働くことについてのさまざまな価値観から職業を捉えることができたようです。
次回は、働くうえで大切だと思うことについてグループでの話し合いを通していろいろな意見に触れ、再度自分は何を大切して働くのかということをそれぞれ深めていきたいと思います。 虹色MAX
- 2024/06/24
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